ブーム化する「ちょい飲みの現場」を見に行く 大阪・梅田のデパートは酒飲み天国

✎ 1〜 ✎ 30 ✎ 31 ✎ 32 ✎ 最新
拡大
縮小

これだけを見ると、若者、そして女性も、しっかり飲んでいる。しかし、彼らはどんなところで飲んでいるのか。そのヒントになる現場を、大阪に見に行ってきた。

大阪・梅田のデパートは酒飲み天国

新しい「ちょい飲みスポット」として筆者が注目しているのが、デパ地下やスーパーだ。

これらの業種ではリニューアルの際にイートインスペースを拡張するところが増えている。なかでも熱い競争が勃発しているのが大阪・梅田駅周辺のデパ地下だ。

まずは大阪駅直結の商業施設「ルクア大阪」。2018年4月に地下2階に“次世代型の新しい食のエリア”「LUCUA FOOD HALL」(ルクアフードホール)をオープンした。うち「キッチン&マーケット」はイートインスペースを含む7つのエリアで構成され、ピザにローストビーフ、寿司などの海鮮やサラダ、また弁当や総菜もそろっている。それぞれの販売エリアにイートインもあるが、中央スペースに、ビールなどアルコールがオーダーできる「ミート&イートスクエア」があり、他のエリアで購入したデリやお弁当を持ち込んで、ちょい飲みを楽しむことができるのだ。

「地ビール飲み比べセット」(1080円)に惹かれたのだが、あまりの盛況ぶりにオーダーを断念したほどだ。デリコーナーには300~500円程度で買える惣菜もあり、それらを購入して軽くビールをいただけば安上がりな晩酌になるだろう。夕方にはワインのボトルを囲んで女子会をしているグループもいた。

同じようなスペースは、阪急うめだ本店にもあった。地下2階の「ワールドフードマーケット」は、ルクアよりは小規模だが、やはりワインやビールを楽しめるイートインスペースを設置。デパ地下で購入したお酒や食品をその場で楽しめるほか、グラスワインやクラフトビールをオーダーできるカウンターもある。筆者が訪れたのは日曜の昼だったが、そこで買った寿司をつまみに缶ビールを飲んでいるご夫婦も見かけた。

面白いのは、客層の違い。ルクアはOLやカップルといったイメージで、阪急はやや年齢が上のマダムたちや年配の夫婦。しかし、どちらもがっつり飲んでいる。

しかし、こんなものではなかった。先述のルクアには、さらにのんべいが押しかける「バルチカ」というスペースがある。先の「フードホール」とフロア続きだが、こちらに27ものミニ飲食店が並んでいて、24時まで営業中だ。たこ焼き、串カツ、お好み焼きといった大阪ソウルフードの粉もんから、ビストロや立ち飲み居酒屋、1人焼肉まで多種多様。ビールとのセットメニューを提供している店も多い。

バルという名称からもわかるように、「お酒が気軽に楽しめる」というコンセプトのエリアで、気取りがないのがいいではないか。手元の資料では、夜の予算は2000~3000円程度の店が多いうえに、若いカップルやグループが多く、女性1人で飲んでいても違和感がないのもありがたい。大阪出張のビジネスパーソンは、下手に店を探してさまようより、ここで事足りると断言してもいいだろう。

次ページ食い倒れの街らしく安さで勝負の阪神百貨店
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT