パナ渾身の高級ミラーレス「LUMIX S1」の凄み ライカ・シグマと組みプロ向けカメラを開発
2017年3月に発売した初のプロ向けミラーレス一眼GH5は、社内目標としていた数字の2倍を売り上げたのだ。業界全体ではマイナス成長となる中、2017年度上期(4〜9月)のデジタルカメラ事業全体の売り上げを前年同期比1.2倍(金額ベース)に押し上げる原動力になった。
そして2018年1月に発売したGH5SとG9も、GH5の勢いを得て2017年度(2017年4月〜2018年3月)を通してのレンズ交換式カメラ売り上げは、前年の3倍に増加したのだ。
実はこのLUMIX Gシリーズの成功は、主に米国市場、欧州市場でもたらされたもので、日本市場ではここまでの存在感を示せていないのだが、レンズ交換式カメラの市場が大きく動く中、フルフレームセンサー採用機への投資判断を決めるに十分な数字となったようだ。
目標は「10%のシェア」を取ること
「ミラーレス一眼の市場で10年間勝負してきた。プロ向けのデジタルビデオカメラを含めた映像機器事業は40年の歴史がある。そこで培われたデジタル信号処理技術、イメージセンサー、手ぶれ補正技術、レンズ技術などに加え、プロフェッショナルの意見を聞きながら徹底して最適化した操作性や動画撮影機能が、われわれだけの独自性を引き出せる」(本間社長)
目標はフルフレームセンサーを採用するミラーレス一眼市場で10%のシェアを取ること。
「われわれには失うものは一切ない」という本間氏。既存システムのユーザーを多く抱えるニコン、キヤノンが、幅広いユーザー層を狙ったラインナップを揃えるのに対し、パナソニックはプレミアム製品、プロユースを意識した仕様に特化する。パナソニックは、大きなパラダイムシフトが起きつつあるレンズ交換式カメラ市場に一石を投じることになりそうだ。
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