裾野を広げ、狙うは「シリコンバレー超え」 10年で1000社への出資を目指すモビーダの戦略

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--裾野を拡大していく上で具体的な目標は?

 10年くらいで1000社やりたいとは言っています。

伊藤 昨年の正月に「3年で300社」という目標を言ったのですが、2年弱で投資した会社はまだ32社です。モビーダスクールへのなんらかの参加をした企業ということでは200社くらいにはなっているのですが。

 営業目標とは違うので、無理して数を追うものではない。それでも10年で1000社には投資したいと思っています。

伊藤 500万円ずつでも50億円必要になります。いま200~300社はやれる規模のシードファンドをやっていますが、シードの次のステージのスタートアップを支援できるファンドを作ることもプランに入っている。1億円規模で出資をするようなファンドをやっていきたい。ここから出資する範囲は他社がインキュベートしたスタートアップも含んでいます。成功する人たちを増やすために、これもぜひやっていきたい。

とにかく裾野を拡げていく

 数を増やすためのネックとは何か。数が少ないこと自体がネックだと思います。とにかく数を増やすことが必要で、大事なことは裾野を広げることだと思います。

--そのために必要なものとは?

伊藤 政策でもできることはありますが、やはり空気を変えることが大事だと思います。たとえば、今の日本の大企業ではいったん辞めて起業した場合、元の会社に戻るのが難しい。リクルートなど一部の会社だけでしょう、戻れるのは。出戻りが当たり前、となればもっと多くの人がチャレンジすると思います。

山田 俊浩 東洋経済 記者

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やまだ としひろ / Toshihiro Yamada

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。竹中プログラムに揺れる金融業界を担当したこともあるが、ほとんどの期間を『週刊東洋経済』の編集者、IT・ネットまわりの現場記者として過ごしてきた。2013年10月からニュース編集長。2014年7月から2018年11月まで東洋経済オンライン編集長。2019年1月から2020年9月まで週刊東洋経済編集長。2020年10月から会社四季報センター長。2000年に唯一の著書『孫正義の将来』(東洋経済新報社)を書いたことがある。早く次の作品を書きたい、と構想を練るもののまだ書けないまま。趣味はオーボエ(都民交響楽団所属)。

 

 

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