知らないと怖い10代の「摂食障害」の危険性

子どもの小さなサインも見逃さないで

摂食障害は長期的な健康被害を及ぼしかねない(写真:KatarzynaBialasiewicz/iStock)

摂食障害は思春期の子どもや若者に深刻な危険をもたらし、家族や友人、医師にも気づかれないことが多い。長期的な健康被害を引き起こし、治療が非常に困難になってから明らかになることもある。

ノースウエスタン大学ファミリーインスティチュートによると、13〜18歳の3%が摂食障害を患っている。女子だけでなく男子もなる。障害が臨床診断を受けるレベルではなくても、身体的、学問的、精神的、社会的な影響が及ぶおそれがある不健康な食生活を送る10代の子どもは、少女の半数、少年の30%に達するとの研究もある。

摂食障害のある人は自殺する傾向が強い

ミズーリ州カンザスシティにあるチルドレンズマーシー病院の思春期医学の専門医ローリー・ホーンバーガーは、摂食障害は最終的に命にかかわることがあると警鐘を鳴らす。「摂食障害がある人は内科的な合併症で死亡することもあるが、それよりも自殺する傾向が強い。食べることや食べ物の問題に支配されることに疲れてしまう」とホーンバーガー医師は指摘する。

摂食障害は、痩せた体型を維持しようとしたり厳しい体重制限を迫られたりすることの多い体操選手やダンサー、モデル、レスリングやその他のスポーツの選手などに特に多くみられがちだ。トランスジェンダーも摂食障害になるリスクが高い。

10代は食生活がおかしかったり、極端になったりすることが珍しくなく、多くの親たちは「一時的なもの」と考える。しかし、拒食症や過食症などの摂食障害を思春期には「普通」のことととらえるべきではないと専門家らは言い、若者と接する大人がそのサインを見逃さず、慢性的になる前に問題を克服するための行動を取るよう推奨している。

アメリカ産婦人科学会(ACOG)の思春期医療に関する専門家委員会は、早期の診断が重要だと強調している。同委員会は6月に発表した論文で「摂食障害のある成人や思春期の女性は1つかそれ以上の婦人科系の懸念や症状が表れている可能性がある」との見解を示している。症状としては、思春期遅延や月経不順、無月経、骨盤の痛み、膣が乾燥して炎症を起こす、胸が小さくなるなどが挙げられる。

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