個性がハッキリしている人は結局重宝される 極端なゴールを目指し、自らの価値を上げよ

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──熱い心だけではダメだと。

私自身は大学を卒業して小さなベンチャー企業に入った。なぜベンチャーか。ITバブルが崩壊した直後だったので、ベンチャー行きに冷めた人が多く、入り口のハードルがすごく下がった。

ビジネススクールを経て帰国したとき、ベンチャーに戻る機会もあった。リーマンショック前後であり、この先、最先端の仕事ができるのは何かを冷静に考えた。企業再生の分野だろうと判断した。

世間に流されない自分の考えを培おう

──世の中の流れは読んで。

同じ努力をするのでも、その努力した結果が実りやすい環境に自分を置く。自分自身の努力と環境が合わさって初めてはまり役になれる。自分自身の努力したものが開花しやすい環境に自分の身を置く選択をした。

極端のすすめ: やることは徹底的にやる、やらないことは徹底的にやらない
『極端のすすめ:やることは徹底的にやる、やらないことは徹底的にやらない』(安井元康 著/草思社/1300円+税/159ページ)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

──努力と環境が合わさるとは。

1つのベンチマークは、世の中のより多くの人たちとは反対のことをやることだ。世の中にはびこっている常識は、そのときの常識。5年後、10年後に違うものになっているかもしれない。だからこそ早くから世間に流されない自分の考え方を培っておく。そうでないと世間や周りの意見に流されてしまう。

35歳までに仕事の自分を固め、それ以降は仕事とオフのメリハリをつけている人生を歩もうと思っていた。現在40歳になったが、仕事とオフのバランスが取れている。結果的にそれができているのは、35歳までに仕事の自分を確立できたからだ。

──もし安閑と40代を迎えてしまったら。

何歳になっても遅いということはない。自分が今思っているよりも可能性はあるはずだ。それを追い求めることによって理想の姿が見えてくる。だからいったん極端にやってみるのが重要なのだ。

塚田 紀史 東洋経済 記者

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つかだ のりふみ / Norifumi Tsukada

電気機器、金属製品などの業界を担当

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