サヘル・ローズ「偽善者と言われたっていい」 同志たちと社会を変える活動を続けたい
サヘル:偽善者と言ってたたく人がたくさんいるんです。でもそれにもう反論はしません。「おっしゃるとおり、私は偽善者です」と認めてしまえば、もうたたきようがないでしょう。
偽善者って、すごく嫌な言葉です。すごく傷つきました。でも、思われたっていいんだと考えたら楽になったんです。偽善者と言われたって、これからも自分の信じることをやり続けるし、わかってくれる人はわかってくれるからいいんです。
言い返してしまったらきりがない。だからのみ込むんです。のみ込んでいることに、その人がいつか気づいてくれたらいいなって思うんです。
山田:その強い思いはどこから出てくるのでしょうか。
自分探しをするからみんな苦しい
サヘル:人生は1回きり。わたしは誰かと同じ人間になりたくない。わたしは唯一無二でありたいので、自分の思っていることを信じて貫き通したいと思っているんです。
20代の頃は自分探しをしていて、結構あがいていたんです。自分ってどこにあるんだろう?って。そんなふうに自分探しをしている人って、きっとたくさんいらっしゃると思うんです。でも30代になって言えるのは、自分なんて探してもどこにもないんです。自分っていうものは探すものじゃなく、作るもの。自分探しをするからみんな苦しい、そうじゃなくて自分づくりは今すぐに始められます。
山田:とても強いメッセージだと思います。そうしたメッセージを人々に届けたい、という思いがあるのでしょうか。
サヘル:世界中の子どもたちの写真と組み合わせた詩集を出せたらいいなと思って、いま詩を書き溜めています。
「サヘルだからできること」を信じて、わたしの言葉を素直に発信していきたいのですが、それはわたしの考えとして、誰かに押し付けるつもりはありません。それに対して、バッシングする人がいても仕方がないとも思っています。
でも、これはわたしの考えだからバッシングされる理由なんてないと思うのです。別に誰かに押し付けてるわけではないから。いつか、わたしの詩や言葉で多くの方によい影響を及ぼせるような存在になれるように、いろいろなニュースにもアンテナを張って、日々努力したいと思っています。
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