成績不振の子は「科目別の攻略法」を知らない

伸びにくい国語にも"最終手段"がある

たとえば「平安時代」の流れを覚える際、13個の情報があるとします。それを「チャンキング」を使えば4チャンクにまとめることができます。

「784年長岡京遷都」「794年平安京遷都」「坂上田村麻呂が征夷大将軍に任ぜられる」「最澄が比叡山に延暦寺を建てる」

 

これらはすべて桓武天皇による政治ですので、“桓武天皇”とチャンキングします。

「藤原良房が摂政となる」「藤原基経が関白となる」「藤原道長が藤原氏の全盛を築く」「藤原頼通が宇治に平等院鳳凰堂を建てる」

 

これらは“藤原氏の摂関政治”。

「1086年白河上皇が院政を始める」「1156年保元の乱が起こる」「1159年平治の乱が起こる」

 

これらは“院政”。そして、

「1167年平清盛が太政大臣となる」「平清盛が日宋貿易を始める」

 

“平清盛の武家政権”です。こうすると「平安時代とは桓武天皇→藤原氏の院政→上皇の院政→平清盛」とまとめることができます。これならたった4チャンクなので簡単に頭に入ります。しかもそれぞれにネストされる下部チャンクも2~4なので、そちらも覚えやすくなります。

「チャンキング」は歴史のみならず、地理や理科、漢字を覚えるのにも効果的に役立てることが可能です。ぜひ活用していきましょう!

自分の弱点を知っているか

理科の苦手は暗記分野と計算分野の両面作戦で克服せよ!

成績のあまりよくない子どもたちに「君は何が苦手?」と聞くと「理科!とか「算数!」といった答えが返ってくることがほとんどです。すなわち「メタ認知能力」の低さが成績低迷の元凶なのです。

「メタ認知能力」とは平たく言えば「自分にはどこが理解できていないかをきちんと把握する能力」のことです。これが高い子は総じて成績はいいです。自分の弱点を知っているため、ピンポイントで克服することができるからです。「メタ認知能力」が高いのに成績がよくない子はただ単に努力していないだけです。

つまり、成績をあげたいのなら、本人に自分の弱点をきちんと自覚させるべきです。理科が不得意だというのなら、理科の知識を覚えることが苦手なのか、あるいは計算分野が苦手なのか。生物・地学・物理・化学のどの分野が苦手なのか、物理が苦手なら、てんびんなのかバネなのか輪軸なのか、あるいは光なのか音なのか、電流なのか熱量計算なのか、細かく把握する必要があるわけです。

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