中学受験で9月から逆転する「秘密の勉強法」 「模試=健康診断」を賢く使えばまだ伸びる
模試の結果で一喜一憂するのは間違っている
みなさんは、お子さんの模試や塾内テストの成績表が戻ってきたときに、どうしていますか? 真っ先に「偏差値」や志望校の合格可能性のパーセンテージを見て一喜一憂しているのではないでしょうか。
成績が悪ければ、親が子をきつく叱責することもあるかもしれません。必死なのはわかりますが、はっきり言って、それは模試の使い方として間違っています。いい成績を喜んだり、悪い偏差値を悲しんだりすることには何の意味もありません。なぜなら模試は合格までの通過点にすぎないからです。
模試とはいわば「健康診断」のようなもの。健康診断では、身体の悪いところをあぶりだし、たとえばコレステロール値が高ければ食事に気をつけたり、中性脂肪が多ければ運動を習慣づけたりしますが、模試もそのように活用するべきものなのです。
大切なのは一喜一憂することでなく、その後の「対策」です。健康診断の結果が悪かったときに何も対策しなければ、もしかしたら心臓病や脳梗塞といった重篤な疾患を発症するかもしれません。模試もそれと同じです。
ではどうしたらよいのでしょう。まず模試で見るべきところは、算数の偏差値でも、4科目合計得点でも順位でもありません。各科目の分析ページを見てください。そこにはあなたのお子さんの診断の数値がビッシリ書かれています。
健康診断の結果票をもらって、数値をチェックしない人はいませんね。それと同じように、きちんと各科目の分析結果を見てください。するとあなたのお子さんの弱点が具体的に見えてくるはずです。
それも「算数が不得意」とか「社会が苦手」といったうすぼんやりしたものではなく、「食塩水の問題ができていない」とか「月の満ち欠けの理解が不十分」などとより具体的にピンポイントで弱点が判明します。あとはそこを攻めていけばいいわけです。
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