「摸倣する心」を持てば社会で生きやすくなる

社会で生き延びるための「発達障害の仕事術」

例えば、プロジェクト単位の仕事や資格試験の勉強のように数カ月~1年で終わらせるべきタスク……鬼門です。これが完璧に管理できるなら、人生大体うまくいくよ、くらいの難易度があります。

「手をつけられない」を5秒で解決する「儀式」

とりあえず皆さんの長期タスクに対する基本的なプランについてですが、僕は詳しいですよ。まず、「よっしゃやるぞ!」って思いますよね。そして、おもむろに期間の3割~半分程度をドブにぶっこみますよね。期間の2割程度を空費したあたりから焦燥感が発生し、長期タスクに手をつけることがますますイヤになってくる一方、それが気がかりで日常生活にも支障が出てきます。

やる気に火がつく「5秒の儀式」で長期タスクに手をつけよう(イラスト:深澤カラス/PIXTA)

「やらなきゃ。でもまだ時間あるし……やらなきゃ……」。そして、残り時間が半分~3割を切ったあたりでおもむろに「やるぞァァァ!」みたいな気持ちを起こし、いいほうのシナリオでは過集中がガンガン発生し、細かいことはよくわからないけど成果は出た、という感じになります。

悪いシナリオは特に記述しなくてもいいですよね……。

結局、「何かわかんないけど何とかなった」みたいなことになっても、再現性は基本的にないので、いつもそうなるとは思わないほうがいいでしょう。何とかなることがないわけではないですが、何ともならないときは何ともならないものです。しかし、あの「何とかなった!」は常習性があるんですね。1回成功体験を作ると、確実に「癖になる」のです。皆さん、思い当たる節はありませんか。ありますよね。

僕らの人生、「何かやる気がどうしても出なかった」というあれがなければたいていうまくいくのではないでしょうか。長期的にモチベーションを維持し、一定の作業効率を維持するというのはそれだけ難しいことで、実際問題これが100%できる人間なんてまずいないでしょう。

しかし、僕も少しずつではありますがこれに対応する方法を覚えてきました。まず、第一ですが「とりあえず手をつける」がとても重要な概念です。例えば長期の休養期間(という名のダラつきタイムなど)を挟んでしまい、作業効率が再度低下し、予定も大崩れしてしまった。これは本当によくあることだと思います。

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