面接は楽しくおしゃべりするイメージ
――みなさんの面接試験はどんな感じでしょう? どんなアピールをして、どんなところを評価されましたか?
張宏:僕はまず、戦略を考えました。就職活動といえばまず自己紹介です。ここでチャンスを得るためには、人と違うところをアピールする必要があります。
たとえば多くの人は自己紹介で「学習能力がある」と言います。でも僕は「ロジックに強いこと」をアピールしました。また「××委員長を経験して組織力がある」というのもアピールの常套句です。そこで僕はそういう話は一切せずに、ストリートダンスが好きだとかひとりでバックパック旅行に出たといった話をしました。
そういうことを通じて、面接官に「こいつはなかなか趣味が広いし、コミュニケーション能力もある」という印象を持ってもらいました。また、ある大手企業の面接では、「君はロジカルでバランス感覚がよい」という評価をもらいました。
王俊:僕はずっとマーケティングの勉強をしてきたので、部署のトップとの面接で、今後の商品戦略や市場について質問し、提案をしました。それがまさにちょうどその部署で準備を進めている内容だったのです。これが採用につながりました。
童芳:私は専門知識と企画力ですね。証券業界の研究をしてきたので、自分が分析した業界と上場企業について詳しく説明しました。また、面接で案件討論をしたとき、私が提案した保険商品がクリエーティブだと評価されて、これが採用のきっかけになったと思います。
沈永革:僕は面接ではもっぱら、自分が企業の社長か彼らのパートナーになったつもりで臨みました。アピールしたのは3点で、この業界に興味を持っている理由、業界に関連した僕の経歴、それからインターンをしていた企業で行った研究の成果です。特に僕の研究リポートについてはかなり興味を持ってもらい、詳しい話をしました。それで「この人物はなかなか信頼できる」と評価されたようです。
不採用の企業も多かったですが、その理由は「資源」と専門的知識の不足でしょうね。この業界はプロジェクトを引っ張ってくる能力が必要です。面接ではそれとなく両親や親戚が何をしているかなどについても聞かれました。
――「資源」というのはつまり人脈ですね? 身内に権力者がいれば、それも評価ポイントになるということですか?
沈永革:そうです。それにもちろん専門知識の不足もあります。ある企業では財務の能力について聞かれましたが、僕はその経験がなかったので、不採用となりました。
いずれにせよ、面接は楽しくおしゃべりをするイメージで臨みましたね。それは、最終的な決め手は、やはり話をしたときの「感覚(フィーリング)」だと思うからです。もし話をしていて、楽しくないと感じたら、やはりその会社は自分には合わないのです。
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