中国文系エリートが語る、就活のポイント 中国エリート学生座談会(その2)

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「海投」とは何か

――応募は何社くらいして、どのくらい内定をもらえました?

張宏:僕は70~80社応募して、20~30社の面接を受け、そのうち内定をもらったのは8、9社くらい。

――応募はサイトから?

張宏:そうですね。「応届生」という新卒の就職情報サイトや、大学の求人募集サイトを利用しました。

王俊:僕も同じで、新卒就職サイトから70~80社くらい応募して、約30社の試験を受け、最後に内定をもらったのは4社です。

童芳:私は50社くらい応募して、書類選考が通ったのは10社。あまり多くはないですね。内定は信託銀行、保険会社、ファンドの3社からもらいました。

沈永革:僕も最初、新卒向けの就職情報サイトを見たのですが、株式投資の業界は新人の募集がほとんどないのです。それで社会人向けの転職サイトに出ている企業に問い合わせたり、自社サイトで求人情報を掲載している企業に電話をしたりして、とりあえず興味を持ってもらったところに履歴書を送りました。

社長やパートナーにメールを送った企業もあります、こういうところはたいてい返事は来ないのですが、中には面接にこぎ着けたところもあります。応募した企業は50~60社に上ったでしょうか。内定があったのは2社だけで、1社はインターンをした企業ですが、資産規模がとても小さく、業務も大きくないので、最終的にもう1社のほうに決めました。

――復旦大学のような中国トップ校の学生は、就職活動では全然、苦労しないようなイメージがあったのですが、みなさん、こんなにたくさん応募するものですか?

張宏:業界にもよるでしょうが、昨年は景気があまりよくなかったので、仕事がみつからなかったらどうしようと、みんな大量に応募しました。いわゆる「海投」というやつです。もっとも景気に関係なく、選択肢は多いほうがいいと考える人は、たくさん応募するでしょう。

王俊:集団心理もあるでしょうね。みんながたくさん応募するので、自分も応募しないといけないような気がしてしまう……。

沈永革:僕も実は、全然、行くつもりのない銀行や証券会社にも応募しましたよ。

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