関東進出!食べ放題焼肉「ワンカルビ」の正体 関西・九州の名物チェーン、強さの秘密とは?

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焼肉食べ放題の提供方法はテーブルオーダーバイキングで、従業員はテーブルの横で膝をついてオーダーを伺う。そして、オーダーされたメニューをクイックに提供して広いテーブル上に置いていく(肉のクオリティは高度に安定している)。このようにお客さまは食べ放題の食材を取るためにテーブルを離れる必要がないことから、「団らん」やコミュケーションを十分に楽しむことができる。

筆者はこれらワンカルビの仕組みの一つ一つに強烈な「業態力」を感じた。東京圏の郊外立地でワンカルビと同類の業態にとって大いなる刺激をもたらすことであろう。

そして、同社の社長、高橋淳氏にインタビューをする機会を得た。以下は筆者と高橋氏との一問一答である。

ワン・ダイニングの高橋淳社長(撮影:杉田容子)

1号店は1993年3月梅田にオープン

――ワンカルビが現在のように業態を整えてきた沿革について教えてください。

私の義理の父である当社の高橋健次会長は1965年に大阪・豊中市内で精肉店を起業して「ダイリキ」という小売業のチェーンを育てました。その後、この業態だけでは経営的に不安定ではないかと考え、もう1つの柱として考えたのが焼肉店の経営でした。1号店は1993年3月梅田にオープンしました。

当時の大阪の焼肉業界は客単価7000円、8000円という状況で、サラリーマンや学生が気軽に行ける店ではありませんでした。そこで、会長は居酒屋感覚で気軽に利用できる客単価2500円程度の焼き肉店を展開しようと考えたのです。

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