バイキング料理が60年前日本で誕生した理由 食べログでバイキング料理の「今」を分析

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今では国民に広く親しまれているバイキングですが…(写真:Rawpixel / PIXTA)

バイキングの料理を、食べたことがある方々は多いであろう。食べ放題やブッフェとも呼ばれていて、お客自身がテーブルに並ぶさまざまな料理のなかから、お皿に好きなものを好きなだけ自由に取って食べることができる飲食サービスだ。

中華などでは、熱々のできたてを食べてもらうオーダー・バイキングもある。これはメニューから注文した料理を提供するスタイルだ。また、焼肉でも食材を提供してお客自身が焼くだけの場合もある。

バイキングの誕生は60年前

日本でバイキングを“発明”したのは帝国ホテルであり、今年2018年8月1日で、その歴史はちょうど60年になる。世紀の発明には、当時の犬丸徹三社長による、先見の明というべき経営判断があった。

『フランス料理二大巨匠物語―小野正吉と村上信夫』(宇田川悟著、河出書房新社)によると、ニューヨークの名門ホテル、ウォルドーフ・アストリア・ニューヨーク(現在改装休業中)でコックとして働いていた頃、当時の帝国ホテル支配人・林愛作氏に副支配人としてスカウトされた。その後、1945年(昭和20年)に社長となり、トップダウン式経営で帝国ホテルの近代化に導いた人物だ。

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