虫歯の人が妄信してしまう危険な歯科医5例

インプラントが「骨を突き抜ける」ケースも

また、関東のある歯医者は、治療中に患者のインプラントを折るミスを起こした。すぐに患者に謝罪し、後日、折れた部分の回復治療について費用を負担する旨の手紙を送っている。

しかしその後、歯医者の代理人となった弁護士から連絡を受けた患者は驚いた。もとの約束をあっけなく反故にして、「過失はなかった、回復治療の費用も負担しない」と主張を変えたのである。

患者は止むを得ず、民事訴訟を起こして、4年越しの裁判でようやく勝訴した。歯医者がその場で口約束しても、損害が補償されるとは限らない。

トラブルを避けるためには、インプラントに限らず、治療終了後に必ず画像を見せてもらいながら説明を受けることをお勧めしたい。

case.4 「予防歯科」が撒き餌になっている?

日本人の虫歯は1990年頃から急減しているのに対して、人口10万人あたりの歯医者の数は反比例するように急増した。国の将来予測が甘かった影響で、少ない患者の奪い合いが、歯医者同士で起きている。

今、新規開業する歯科医院が、判で押したように「予防歯科」を掲げているのは、生き残りをかけた「ビジネスモデル」になっている事情もある。これには“仕掛け人”が存在する。

保険診療で通院している患者に、歯医者や歯科衛生士が巧みなセールストークで「自費診療」を売り込む。

こんな手法を、一部の経営コンサルタントが勧めているのだ。

「銀歯が入っていたら、セラミックに変えたほうがいいと言い続けていく。それじゃあ、変えてみようかなというオジサマは結構いらっしゃいます。ウチでは、1回2万円のホワイトニングも男性にオススメしていますよ」

こう話すベテランの歯科衛生士は、まったく悪びれていなかった。利益率が高い自費診療を患者に勧めることは、歯科医院を維持するうえで必要なことだと割り切っているのだろう。

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