11年の歯科矯正が台なしになった女性の悲劇 定期検診に加え「親知らずの積極抜歯」が大切
春は出会いの多い季節。歯並びは第一印象を左右すると言われています。新生活を前に歯列矯正をお考えの方も多いのではないでしょうか。
日本以上に矯正が盛んなアメリカでは、好印象を与えるには「きれいに整った輝く白い歯」の見えるスマイルが必須と言われています。欧米人のくちびるのめくれ方は日本人よりも大きいので、歯が相手によく見えるという事情もあるのでしょう。
歯列矯正は治療期間も治療費もかかりますが、かみ合わせのバランスを改善し、将来の虫歯や歯周病リスクを軽減できる「究極の予防歯科治療」とも言われています。しかし、正しく理解しないととても残念なことになりかねないので注意が必要です。今回は、実際にあった例を紹介します。
小学校低学年から矯正をスタート
田中宏子さん(仮名)が初めて当院にやってきたのは大学1年生のとき。そこで「矯正したはずの歯並びが悪くなった」という相談を受けました。聞くと宏子さんは子どものころから歯並びが悪く、小学校低学年から地元の歯科医院で歯列矯正をしていたそうです。最初は小さすぎるあごを広げるため、取り外し可能な入れ歯のような器具の装着からスタート。次に骨の成長を抑えるためのヘッドギアのようなものをつけ、その後永久歯に生え替わったあとは、歯一つひとつに固定式のブラケットをつけ通常のワイヤー矯正に移行したといいます。
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