2008年4月に「特定健診・特定保健指導(いわゆる「メタボ健診」)」がスタートして、10年が経ちました。
現在、死亡原因の約6割が生活習慣病によるものですが、生活習慣病は、バランスのとれた食生活や適度な運動習慣によって予防が可能と考えられています。メタボ健診は、生活習慣病が増える40~74歳を対象としています。腹囲やBMI(体重[kg]/身長[m]の二乗)が基準外の人は、内臓脂肪の蓄積が疑われ、血圧、血糖、中性脂肪の数値によっては「メタボ(メタボリックシンドローム)」と判定されます。
日本では、BMIが、18.5~25が普通体重、25~30が肥満1度、30~40が肥満2度、40以上が肥満3度とされています。厚生労働省の「国民健康・栄養調査(2016年)」によると、40~69歳の男性の約3割が肥満(そのほとんどが肥満1度)に分類されます。
この年代の男性の平均BMIも、上昇し続けており課題となっています。なお、BMIは身長と体重だけで判定する基準であるため、筋肉が多い人でも、高くなり得ます。しかし、現実には、中高年のBMI25以上のほとんどが、メタボやメタボ予備群です。
「運動不足」を感じる人は増加
肥満解消のための生活習慣の見直しとして、まず、思いつくのが「運動」ではないでしょうか。現在、運動不足は多くの人に認識されている課題の1つです。ニッセイ基礎研究所が20~69歳の人を対象に行った調査でも、日ごろの体調や生活習慣に関する課題として「運動不足」をあげる人が多く、男女すべての年齢層で最大の課題として認識されていました。
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