なぜ「40歳以上・日本男性」の3割が肥満なのか

6割超が「週2回以上30分以上の運動」をしない

文部科学省の「スポーツの実施状況等に関する世論調査」によると、「運動不足」を感じている人は増加しており、2017年にはどの年代も7~8割と高くなっています。特に50代以上で、この10年で大きく増加しています。

運動の肥満改善効果を5年間追跡調査

運動は、どの程度肥満改善に効果があるのでしょうか。ここでは、5年間にわたって年1回以上健康診断を受けている40~50歳代の男性のうち、1年目に肥満1度だった人の5年間の健康診断と問診結果を紹介します。分析に使用したデータは、(株)JMDCが保有するいくつかの健康保険組合の健診データで、対象となる40~50代の肥満1度の男性は7081人でした。

対象者の5年後のBMIは、76.5%が「肥満1度」で変化なし、18.1%が「普通体重」に改善、5.3%が「肥満2度」に悪化していました。

5回の健康診断(年に1度の受診前提、複数回受診者はその年の最初の検診結果を採用)のうち、問診票で「1日30分以上の汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施している」と回答した回数は、0回(運動実施年数が0年)が65%、1回が13%、2回が8%、3回が5%、4回が4%、5回が5%と、大半が運動習慣がありませんでした。

つづいて、運動を実施していると回答した回数別に改善状況を見ました。その結果、運動実施回数が多い方が改善している割合が高い傾向があり、5年間のうち3年以上実施していれば、4分の1程度が普通体重に改善していました。

ただし、運動実施回数が0年でも、16.8%が5年後に普通体重に改善しています。運動だけでなく、食生活の改善などの影響もあると考えられます。

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