歯の健康維持は、体全体の健康を維持するためにも重要であるといわれています。厚生労働省では、健康寿命を伸ばし健康寿命の地域差を縮小するために、健康に関する目標数値をいくつか設定しています(「健康日本21(第二次)」)。
歯や口腔の健康に関しては、子ども時代にはむし歯の削減、大人になってからは歯周疾患の予防、高齢期には多くの歯を残すことに重点が置かれています。80歳で20本以上自分の歯を持つことを目指す「8020運動」は、およそ30年前から厚生労働省と日本歯科医師会等によって進められており、2016年の調査では80歳のおよそ半分が達成しています。
いまやむし歯を持つ3歳児は2割未満
日本における歯科保健政策の歴史は長く、むし歯対策を中心に進められてきたといえるでしょう。6月4日を「むし歯予防の日」と定められたのは、昭和3年(1928年)で実に90年も昔のことになります。その成果として、現在ではむし歯を持つ子どもは急速に減少しています。
むし歯に関して、厚生労働省は『健康日本21(第二次)』の中で「3歳児でう蝕(むし歯)がない者の割合が80%以上である都道府県の増加」「12歳児の1人平均う歯が1.0歯未満である都道府県の増加」を目標に掲げており、いずれもすでにクリアしています。
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