大学時代の先輩からの保険勧誘は大丈夫か

生保の「GNP営業」を受け入れる人の末路

では、先輩と後輩の関係で生命保険の契約に至ったケースを何人か紹介しましょう。まず石黒智久さん(30歳)です。昨年結婚し、今年子供も生まれた石黒さんには、外資系保険会社に就職した大学時代の部活の先輩がいます。その先輩に勧められて、「低解約返戻金型終身保険」「収入保障保険」「米ドル建終身保険」「定期医療保険」「終身医療保険」「がん保険」の6つもの保険に加入。夫婦ともなのでなんと合計12契約もの保険に加入していました。驚くことに、年間の保険料は約71万円です。ここまで支払う保険料が膨れ上がった理由は、「貯蓄性保険のおトクさ」を先輩から強調され、「貯蓄の代わりに加入した」ためです。

「必要性」とはかけ離れた保険加入は「人生の負担」に

2人目のケースは24歳の大学院生の横山みのりさん。かつてのバイト先の先輩だった生保社員に「ものすごーく儲かる、超いい保険だから!」と、ほぼ「入らないのはバカ」くらいの勢いで勧誘されて、外資系生保の「変額保険」(毎月の保険料2万円)と「低解約返戻金型の終身保険」(なんと1回の保険料は120万円で3回払いの計360万円!)を勧められて加入していました。実は、みのりさんは数年前に父を亡くし、その遺産で一人暮らしをしています。そのため、大学院生ながらお金を持つことになったのですが、今後海外留学する予定もあり、余裕があるわけではありません。

さらにもう一人。3人目。「社会人3年生」、25歳の会社員の田口純平さんです。彼は、大学時代の同じサークルの友人に頼まれて、「医療保険」と「個人年金保険」に加入していました。毎月の保険料は3万円です。彼がほぼ歩合制だということを聞いて、協力してあげようという気持ちになったそうです。

このように、加入の動機は、本来の「必要性」からはかけ離れ、そして、当然ながら、月々の保険料は、まだ手取り収入の少ない彼らの大きな負担になっています。加入時こそ一応納得していたものの、保険の商品内容をしっかり理解できていないこともあり、時間が経つにつれ「これは本当に必要なのだろうか」という気持ちが膨らみ、販売者である先輩、友人への不信感が募っていくことになります。

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