「父親」が育児に携わった子が優れている理由

早期から、頻繁にかかわることが重要だ

父親が早い時期から育児に携わることは重要だ(写真:Zinkevych/PIXTA)

アメリカ・シカゴにあるノースウェスタン記念病院のカンファレンスルームである晩、男性グループが小児科医のクレイグ・ガーフィールド博士による妊娠と出産の講座に参加していた。博士は初めて子どもを持つ男性の研究を専門としている。

これは同病院が新米の親たちを対象に設けている数多くの講座の1つで、ほかにも母親向け、祖父母向け、さらには犬を飼っている人のための「犬と赤ちゃん」という講座もある。ガーフィールド博士の育児講座は父親になる人を対象にしており、参加者の大半は妊娠したパートナーが申し込んでやってくる。

初めて父親になる男性は不安を抱えている

講座が進むにつれ、男性たちは不安そうになった。しかし、ガーフィールド博士に促されると彼らは心を開き始め、初めて父親になることの期待や不安を語りだした。

ある男性は、娘を強くて自信に満ちた子に育てたいと話した。別の男性は、か弱い赤ちゃんを抱っこした経験がないため、初めて抱っこするのが不安だという。ほかにも経済的なことや睡眠時間が減ること、赤ちゃんと親の健康、子どもと過ごす十分な時間がないことなどを心配する声が上がった。

「すべての方が今夜、不安を大幅に減らして帰ってくれることが私の願いです」とガーフィールド博士は男性たちに語りかけた。

今日の父親たちは、オムツ替えをするとか育児に積極的にかかわる初めての世代ではないものの、自分の父親はもちろん、祖父よりも育児に参加したいと強く思っている。しかしガーフィールド博士らによれば、そうした父親たちの多くはどこから初めていいのかがわからないことが多いという。

「この講座は、ハウツーもの、初級父親講座のようなもので、育児に参加する意欲と何をしていいのかわからないこととのずれを解消するのが狙いだ」とガーフィールド博士は言う。「新米の父親の多くは赤ちゃんを壊してしまうんじゃないかと本気で不安がっている」

ガーフィールド博士は子どもと家族の幸福における父親の役割について科学的に着目する取り組みを行っており、この講座もその一部だ。ノースウェスタン大学ファインバーグ医学部准教授のガーフィールド博士は、父親を支援することで彼らの子どもたちにも益することを研究で明らかにした。

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