「父親」が育児に携わった子が優れている理由 早期から、頻繁にかかわることが重要だ
ガーフィールド博士はまた、早産の赤ちゃんの父親は赤ちゃんが自宅にやってくる際にパートナーよりもストレスのレベルが高くなることも明らかにし、早産の赤ちゃんの親に向けた育児支援のアプリを開発中だ。また、多くはかかりつけの医者を持たない新米の父親らを対象にした人間ドッグをより広く実施するよう呼びかけている。
新米の父親の健康への理解を深めるため、ガーフィールド博士は彼らの健康にかかわる行動を追跡する予備研究に取り組んでおり、8月に開始する予定だ。
パートナーはチームメイト
それまでの間、博士は月に1回程度開催している講座を通して男性たち一人ひとりを支援しようとしている。
ガーフィールド博士の元教え子で、シカゴ子ども博物館に勤務するサリーム・フー・ペニー(38歳)は、妻のケイティが双子を妊娠した際に妻とともに博士の講座に参加した。
講座のおかげで父親になることの厳しい現実に備えることができ、医師と面会する際には自分から話をし、生まれた子どもたちの世話に積極的にかかわれるようになったとペニーは言う。
博士の講座をきっかけに、ペニーは同僚や地域の協力者らとともに博物館で「パパパルーザ」というイベントを立ち上げた。父親たちが子どもたちを遊ばせながら、住宅や雇用、コミュニティーカレッジ、健康についての情報を得ることができるというものだ。
「力を与えてくれた」とペニーはガーフィールド博士の講座について振り返った。「育児に参加し、外から眺めるだけではならないと励ましてくれた。あなたもあなたのパートナーもチームであり、何が起きようとも永遠に子どもとともにあるのだと教えてくれた」。
(C)2018 The New York Times News Services
(執筆:Anahad O’Connor記者、翻訳:中丸碧)
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