南ア保護区でゾウが増加、許容数限界を超過

モザンビークへ1500キロ「お引越し」

 7月23日、ダイヤモンド生産大手のデビアスはアフリカゾウの保護活動の一環として、許容数の限界を上回った南アフリカの自然保護区から200頭を、隣国モザンビークの国立公園へ1500キロメートル移動させるプロジェクトを開始した。写真は2009年12月撮影(2018年 ロイター/Mike Hutchings)

[ヨハネスブルク 23日 ロイター] - ダイヤモンド生産大手のデビアスは23日、アフリカゾウの保護活動の一環として、許容数の限界を上回った南アフリカの自然保護区から200頭を、隣国モザンビークの国立公園へ1500キロメートル移動させるプロジェクトを開始した。

ベネチア・リンポポ保護区は広さが3万2000ヘクタールあり、60頭程度を保護できる能力があるが、現在270頭に増加。同社によると「多様な野生動物を維持しなければならないエコシステムに対し、甚大なダメージ」をもたらしているため、引っ越しを行うこととなった。南アのピースパークス財団(PPF)と協力するという。

ゾウたちの新天地は、モザンビークのジナブ国立公園(約40万ヘクタール)で、そこには60頭しかいないという。同国では1992年まで15年続いた内戦で、野生動物が激減。最近では象牙目当ての密猟者によりゾウが犠牲になっており、デビアスは対策に50万ドルを拠出する。

PPFは「エコシステムのバランスを保つには、幅広い種類の動物と植物が必要だ。ゾウなど、ある1種を取り除けば、システム全体に影響が広がる」と説明。「ゾウたちをモザンビークに戻すことで、昔の景色を復活させるというわれわれの夢が実現へ一歩近づくことになるだろう」との期待を示した。

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