巨大フェイスブックを解体すべき本質的理由 ギャロウェイ教授が語る「対GAFA」の処方箋

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巨大化するGAFAへの警鐘を鳴らす、ニューヨーク大学スターンスクール教授にして連続起業家(シリアル・アントレプレナー)のスコット・ギャロウェイ氏(写真:Nordic Business Forum & Studio Kraft Helsinki)
Google、Apple、Facebook、Amazon――GAFA。
GAFAの強さの秘密を明らかにし、その影響力に警鐘を鳴らす書籍『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』がいま、世界22カ国で続々と刊行され、話題を集めている。
『週刊東洋経済』2018年5月19日号「フェイスブック解体」では、本書の筆者であるスコット・ギャロウェイ氏へのインタビューを掲載した。誌面の都合で掲載しきれなかった内容を含め、その完全版をお届けする。

あなたの子どもたちの何千枚もの写真を分析し、携帯電話を盗聴器として活用し、その情報をフォーチュン500(米『フォーチュン』誌が毎年発表する世界の企業番付)企業に売り付けるソーシャルメディア企業──。今年3月に最大8700万人分に上るユーザー情報の流出が明らかになったフェイスブックをそう断じるのは、米ニューヨーク大学スターンスクールのスコット・ギャロウェイ教授だ。

『the four GAFA - 四騎士が創り変えた世界』(画像をクリックすると特設サイトにジャンプします)

ギャロウェイ氏は、ますます巨大化するフェイスブック、グーグル、アマゾン、アップルのIT系4社の光と闇を論じた『the four』を昨年10月に刊行した。22カ国で翻訳が予定されている、世界が注目する書だ。

GAFA(ガーファ)とも呼ばれるこれらIT系4社は、米国株式市場の時価総額ランキングでトップ10に名を連ねるほど巨大化している。

一方でEU競争法(独占禁止法)に違反したとして、7月18日にグーグルが欧州連合(EU)の欧州委員会から43億4000万ユーロ(約5700億円)の制裁金を払うよう命じられるなど、規制当局との対立が目立ち始めている。フェイスブックは流出した情報が2016年秋の米大統領選挙における政治広告で利用されたと指摘されており、米司法省や複数の連邦当局による調査が続いている。

止まらないGAFAの膨張に対し、企業や利用者はどう向き合うべきなのか。ギャロウェイ氏を直撃した。

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