今年もオールスターで「全パ」が連勝した意味 都市対抗野球が盛り上がる時期にもなった

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今シーズンのプロ野球のお話をしましょう。

すでに後半戦がスタートしていますが、オールスター戦の振り返りを。

京セラドーム大阪と熊本・リブワーク藤崎台球場で2試合が行われましたが、全パが2連勝とパ・リーグの強力打線が全セの投手陣を飲み込んだかたちになりましたね。

オールスターは1年に一度のお祭り舞台。結果にこだわらず、一流選手の真剣勝負が見られて、面白いものです。

オールスターならではの面白さ

たとえば投手で言うと、ストレートの速い投手はストレートで押す投球、打者で言えば、すべてフルスイングでホームラン狙い、など、チームとしての戦略も不可欠になってしまう、通常のシーズン中には見られないプレーが続出します。よって、選手それぞれの“ウリ”が露呈しますから、プロ野球OBである私ですら、観ていてとても楽しい。

私も3度出場していますが(近鉄1回、楽天2回)、打席に入ったときはすべてホームラン狙い! だって、ここでホームランを打ったらMVPが取れますからね(笑)!

自身が出場した中で、印象に残っているのが2004年に初出場し、目の前で見た新庄剛志選手のホームスチール! 僕ら選手も盛り上がった! こんなプレーが出て来るのも、オールスターならではだなぁと感じていました。

あれほどまでに華のある選手はなかなか最近見られないですが、今年、キラッと光っていたのは西武ライオンズ勢。シーズン同様、強打が炸裂!

1戦目、秋山選手の先頭打者ホームランに始まり、森選手のMVP獲得となる3ランホームラン。2戦目、源田選手のこれまたMVP獲得となった、先制タイムリー2ベースヒット。全部、得点に絡んでいるんです。

リーグ戦前半戦の終盤、やや心配だった打線の勢いですが、杞憂だったかもしれません。大舞台で活躍したことが自信になって、後半戦も強力打線を中心にパ・リーグを引っ張っていきそうな予感がしてきました。

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