「抜け毛が多い人」が知らない洗髪の流儀 熱めの「お湯シャン」と「きっちり乾燥」が重要
抜け毛が増えるのはなぜか
皮脂は、皮膚の保護膜のようなもので、とても大切です。シャンプーで皮脂を取りすぎると、保護膜がなくなり、水分が蒸発して頭皮がカサカサに荒れていき、髪の毛が抜け始めます。
「ホームレスの人に薄毛が少ないのは、シャンプーを使う機会が少ないからでしょう。頭皮の皮脂を取りすぎないようにするには、少し熱めのお湯で頭を洗うのが良いでしょう(湯シャン)。実際、シャンプーの使用を数日間やめてみると、かゆみや臭いが気になる方も多いと思います。これは、日常的にシャンプーを使ってきたことで皮脂の過剰分泌が当たり前となっていたからです。
ただし、これは一概に悪いこととはいえません。かゆみとは神経が刺激された結果、起こってくるものです。この神経への刺激がIGF-1を増やし、髪を生やす効果があるため、薄毛予防の面から見れば、かゆみはむしろ、育毛を促進している結果なのです」(岡嶋先生)
「41~42度の湯だけで頭皮と髪を洗い続けてみてください。すると、最初は気になったかゆみや臭いがだんだんと取れていき、1週間も経てばシャンプーを使わなくても平気になってくるはずですよ。僕はもうずっと、シャンプーを使っていませんが、かゆみも臭いもなく、もちろん抜け毛も少ないです」
とはいえ、長年使ってきたシャンプーをやめるには抵抗がある人も多いはず。そんな人は、3日に1度だけシャンプーを使うなど、まずは回数を減らしてみてください。もし、それも抵抗があれば、石けんシャンプーを使うことをおすすめします。ちなみに、シャンプーを使わなければ、髪の毛のタンパク質や脂が過剰に落とされることがないため、トリートメントの必要もなくなりますよ!