「ゴルフは認知症予防に役立つ」という新事実 シニア層に受け入れられるスポーツになるか
今年3月に国立長寿医療研究センター、杏林大学、東京大学、ウィズ・エイジングゴルフ協議会(ゴルフ関連団体の関東ゴルフ連盟・日本芝草研究開発機構・日本ゴルフ場支配人会連合会・日本プロゴルフ協会・日本女子プロゴルフ協会)が共同で発表した「高齢者の認知機能低下予防におけるゴルフの効果検証」である。
また、世界5大医学誌の一つに数えられるイギリスのブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(イギリス医師会雑誌:British Medical Journal)に、この6月正式に「Effects of golf training on cognition in older adults(ゴルフの認知症予防に関する論文)」が掲載された。
これは社会実験として、関東地区在住で2016年の時点で65歳以上の高齢者でゴルフをほぼしていない(年1回以下)、またはゴルフをしたことがない人を対象に協力者を106名募集し、ランダムにゴルフを体験するグループ53名(介入群)とコントロールとして健康講座グループ53名(対照群)に分け、2016~2017年にかけて6カ月間、実験を実施した。
6カ月間の実験内容とは
ゴルフグループは埼玉県の日高カントリークラブで、6カ月間・週1回24のセッションを実施した。ゴルフの1日のスケジュールは①運動前の体調チェック、②ゴルフの基礎知識の学習、当日実施事項の説明、③ストレッチ(ウォーミングアップ)、④ゴルフの実戦、⑤ストレッチ(クーリングダウン)であった。
ゴルフ教室については、練習セッションとして週1回90分を14週実施。第1週~5週は練習場でスナッグゴルフ。(スナッグゴルフはプラスチックのクラブとテニスボールとほぼ同じボールを使い、安全に「やさしく」「正確に」「どこでも」「だれでも」ゴルフの基本を学べるシステム。)
第6週はスナッグゴルフでゴルフコースを体験。第7週~14週は通常のゴルフクラブを使い練習場での教室。基本的な練習が終わると、コースセッションとなり週1回120分で10週実施した。
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