「ゴルフは認知症予防に役立つ」という新事実 シニア層に受け入れられるスポーツになるか

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コースでの練習でゴルフを楽しむ女性(写真:ウィズ・エイジングゴルフ協議会)

日本の少子高齢化の流れは止まらない。そんな流れに対してゴルフが一石を投じる可能性がありそうだ。

内閣府の平成30年版高齢社会白書によれば、日本の総人口は平成29(2017)年10月1日現在、1億2671万人で、そのうち65歳以上の高齢者人口は3515万人。総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は27.7%である。一方15歳未満の子どもの人口は1559万人で12.3%である。

さらに総人口が減少するなかで、高齢化率は上昇すると予想されている。高齢者人口は、いわゆる「団塊の世代」(昭和22(1947)~24(1949)年に生まれた人)が65歳以上となった平成27(2015)年には3387万人、その後も増加傾向で2042年に3935万人でピークを迎える。

2065年には高齢化率は38.4%に達する。約2.6人に1人が65歳以上、75歳以上人口が総人口の25.5%となり約4人に1人が75歳以上となる予想になる。まさに、超高齢社会である。

認知症の高齢者が増える予測も

高齢化が進めば、医療費の増大、老人介護などさまざまな問題が湧き上がってくる。日本の将来に漠然と不安を感じる人も多くいるに違いない。また、認知症についても大きな問題となってくる。

少し古くなるが2015年に慶應義塾大学医学部と厚生労働省科学研究班の推計で、2014年の認知症の社会的費用は①医療費1.9兆円、②介護費6.4兆円、③家族などが無償で行う介護を金額に換算した「インフォーマルケアコスト」は6.2兆円で合計14.5兆円にものぼる可能性を示唆した。厚生労働省によると、日本の認知症の患者数は2012年に462万人、2025年には675万~730万人に増えると推計されている。

このような出口の見えない問題解決に、ゴルフ界が貢献できるかもしれない明るい情報が発信された。

シニアゴルフファーは元気である。ゴルフをやるから元気なのか、元気だからゴルフができるのかは議論の分かれるところだが、同じ、70歳、80歳でもゴルフをプレーしている人は若々しい感じがする。これを証明するような、興味深い情報が発信された。ゴルフが認知症の予防に効果があるということである。

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