さすがにアップルがかわいそうになってきた アップルの現状と、ファンのあるべき姿とは?

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アップルファンのため息が腹立たしい

それでも、ボクはやっぱりアップルの味方でありたいです。

10月22日深夜、「Tehuのオールナイトニホン」でアップルの新製品発表会を同時通訳して解説した

ボクはUstreamでアップルファン向けに記者発表の内容を日本語で実況解説する番組を放送しているので、テンションの上がったアップルファンの姿をつねに見ていますが、極たまに腹立たしく思うのが、ファンの「ため息」です。一部のアップルファンは、「進学校に通う高校生の母親」状態に陥っているように感じるのです。

つまり、子どもが全国学力テストの成績が上位数パーセントに入る常連になり、トップ高校に合格するまでは親も満足してくれていたのに、トップ高校の中で上位30パーセントあたりの成績を取ったとたんに、「前より成績が下がった!」などと、母集団のすごさを考慮しない無茶なことを言ってくる。

まあ、これはまさにボクが灘中学に入学してすぐに親からモロに食らった攻撃なのですが、いわゆる進学校に行った方なら、そのときのボクの気持ちを理解してくださるのではないでしょうか。

ジョブズ復帰以降、数回しかなかったエポックメイキングな出来事をつねに期待して、当然、それは滅多に起こらないのに怒って失望する。これではまるで、アップルに敵対もしないし味方もしないアウトサイダーの代表格、メディアのような反応です。

このようなファンが全世界にあふれ、投資家までこうした雰囲気になったせいで、最近ではアップルが堅調な新製品を発表するだけでは、株価が下落してしまうようになりました。

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