製造業界が直面している「人材不足」の深刻度

必要なスキルを持った人材がいない!

短期的にはロボットによって一部の仕事が奪われるものの、同時に新たな仕事も生まれます(写真:Zapp2Photo/iStock)

今日の製造業界では、スキルギャップが深刻化しています――米国の製造業者を対象としたデロイトの調査によると、今後10年間にわたり業界で新たに350万人分の雇用が創出される一方で、そのうちの200万人分のポジションが埋まらないままになると予想されています。

この連載の一覧はこちら

製造業界では、高いスキルを持ち高度な訓練を受けた人材への切迫したニーズがあります。独創的なアイデアを思いつき、複雑な問題を解決し、革新的な製品を生み出すことのできる人材がますます求められています。一方、そのような人材がこれから不足することは明らかになってきています。

こうした中、従業員の教育と能力開発の質を高めなければいけません。それぞれの従業員がどうやってキャリアアップを図るか、というモデルの見直しと、従業員のリテンション(離職防止)のための新しい戦略や制度を導入すれば、旧世代から新世代への知識継承を促すことにもつながります。

製造業が直面する3つの課題とは

企業側は、製造業界の旧来必要だったタイプの人材以外にも目を向け、職務要件の変化に適応していくことが必要です。でなければ、生産性の低下や、消費者のニーズに応えられない状況になりかねません。では、製造業界が直面する3つの課題と、人事担当者が講ずべき対策は何でしょうか。

1) スキルギャップの拡大

製造業界では活発に求人が行われていますが、学校での職業訓練の減少や、技術の進歩に教育の中身が追いついていないことなどが原因で、往々にして人材が、今の職務に必要なスキルを備えていないケースがあります。

次ページスキルギャップが生じる原因は
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 北朝鮮ニュース
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 離婚のリアル
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
進撃の商社<br>純利益1兆円への野望

資源価格の反発で総合商社の業績は絶好調、非資源での新規ビジネス創出にも余念がない。純利益1兆円突破への期待も出てきた今、商社の実力を総点検する。5大商社のトップがそろい踏み、「人材編」にはイラストで各社のキャラ解説も。