不登校児をゼロにした元中学校長の「非常識」

子どもを育てる学校マネジメントとは何か

──子ども目線で見よと。

私自身、学校に行って何を見ているのかというと、子どもたちしか見ていない。どんな様子で授業を受けているのか。楽しい顔をしているのか、しーんと静まり返っているのか。

実は、私自身が手書きしたインターナルコミュニケーション(職場報)を、教育委員会や教育事務所内などのトイレに張り続けている。この小学校には、あるいはあの中学校、高校にはどういう特徴があり、また私自身はどう感じたか。簡潔に書いて張ってもらっている。トイレで用を足す際に読んでもらう。トイレの活用はリクルート創業者の江副浩正さん仕込みなのだ。

いちばん変えたいところ

──いま一つ、脱・上意下達がモットーとも。

(湯崎英彦)知事になぜ私が教育長なのかと聞いたときに、とにかく忌憚なく意見を出し合う教育委員会にしてほしいと言われた。役割として教育長は存在するが、上下関係は意識しないでほしい。教育長から言われたことへの返答には、「はい」か「イエス」か「喜んで」しかないと思うのは、間違いだ。いちばん変えたいところはそこだ。現場主義に徹し、あくまで子ども目線で、インターナルなコミュニケーションを作り、物を言いやすい雰囲気づくりに努めている。

『クリエイティブな校長になろう――新学習指導要領を実現する校長のマネジメント』(平川理恵 著/教育開発研究所/1800円+税/242ページ)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

──国際バカロレア対応の県立中高一貫校ができるそうですね。

広島叡智学園中学校・高等学校(英語名はHiroshima Global Academyで、略称HiGA =ハイガ)。広島市と福山市の中間、竹原市からフェリーで20分ほど行った風光明媚な大崎上島に来年4月に開校する。中学校1学年40人、4年目から高校に外国人が20人入って1学年60人定員。全寮制で、通常学費の県立校にてインターナショナルスクールの環境で学べるチャンスになる。私としては、以前創設した留学仲介会社の留学コンサルティングの経験が生かせると思っている。

──ここでも「クリエイティブな校長」を貫徹できますか。

1年ごとにクリエイティブなことを手掛けないといけないと思っている。最低3つのコミットメントをしないと、プロとはいえない。教育の現場は管理型では難しい。どれだけクリエイティブさに磨きをかけられるかが問われている。

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