日大アメフト部の指導者に欠けていた言葉 選手の緊張や不安を取り除くのが本分だ
日本大学アメリカンフットボール部の選手による危険な反則プレーによって、アメフトというスポーツにおのずと注目が集まっています。その名にアメリカンと付くように、アメフトはアメリカで生まれたスポーツであり、全米で最も人気があります。
その歴史は意外と浅く、現在のような超メジャースポーツになったのは1970年代。オフェンスとディフェンスに分かれ、互いに陣地を取り合ってゴール(タッチダウン)を目指すというのが簡単なルールです。攻める者、守る者が体と体をぶつけ合い攻防を繰り返す、実は非常に分かりやすいスポーツとして、アメリカでは不動の地位を得ました。
アメフトの頂点に位置するプロリーグであるナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は、レギュラーシーズンに各チームで年間16試合しかありません。同じくプロリーグのあるベースボール、バスケットボール、アイスホッケーと比べ非常に少ないにもかかわらず、全米での興行成績は他を圧倒しています。
アメフトほどリーダーシップが試されるスポーツはない
そんなアメフトですが、アメリカでは選手たちが正々堂々と戦うスポーツとして見られることも、人気の理由の1つになっています。日本でいえばラグビーです。
ラグビーは試合終了のコールは敵味方がなくなるという意味のノーサイドですが、アメフトの場合は、すでにどちらかの勝利が決まっていれば、時計を止めずに終了のホイッスルを待つカウントダウンでゲームセット。おそらく観衆が最も興奮する瞬間です。また、それは勝ったチームが歓喜の雄たけびを上げる瞬間でもあります。
選手たちは、ヘッドコーチの戦略の通りにプレーし、時には相手のタックルをかいくぐり、時には果敢にタックルで相手を止めに行くのですが、そんな恐怖心をどう克服していくのか。それは日頃の練習もそうですが、相手を恐れない勇気が試されているのです。
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