元偏差値35の東大生が教える「残念な勉強法」 「なぜか身につかない」を改善する3つのコツ
もちろん、彼ら彼女らは勉強していなかったわけではありません。でも、いざ真っ白い紙に「勉強したこと」を再現しようとしても、できない場合が多い。僕もかつては、これとまったく同じ状況でした。
「残念な勉強」の1つ目の特徴はこれです。「勉強した内容を再現できないこと」。
当たり前ですが、ほとんどの試験はノートを持ち込むことはできません。いくら勉強しても、勉強した内容が自分の知識として定着していない場合、すなわち「白紙に再現」できない場合、0点になってしまいます。やってもやっても上がらない、まさに残念な勉強になってしまうのです。
この解決策は簡単です。毎晩自分で、「今日勉強したことを真っ白い紙に再現できるか」を確認すればいいんです。
今日習ったこと、勉強したことを、何も見ないで再現できるかを自分で試すのです。わからなかったところ、あやふやなところも合わせて「マルティン・ルターは1517年に『なんとかかんとかの論題』を書いた」「本能寺の変があったのは、たしか1580年くらい」と書く。そのうえで、ノートや参考書を見ながら赤字でチェックする。「マルティン・ルターが書いたのは『95か条の論題』だ!」「本能寺の変があったのは1582年だ!」。
こうやって再現できるかどうかをチェックすれば、自分が覚えきれていなかった事項を客観的に理解できるようになります。さらに「白い紙に再現しなきゃならない」と考えていれば、勉強しているときも「再現できるように」勉強する習慣がつく。
「真っ白い紙に再現する」というアウトプットのお陰で、インプットの質も上がるのです。
「ゴールを意識」しなければほとんど徒労に終わる
さて、では逆に先ほどの質問で「再現できる」生徒が成績で悩まないかというと、そんなこともありません。むしろ、そういう学生ほど、ドツボにハマってしまっていることが多いのです。かつての僕も含め、こういった学生の多くは勤勉で、言われたことをしっかり勉強して復習もするいい子たちです。でも、なかなか勉強量と成績が比例しない。
では、いったいなぜ成績が上がらないのか? それは、「ゴールの見えていない暗記をしている」からです。
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