iPhone決済、使わないと損する多彩な裏技 Apple Payはデビットカード的にも使える

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サイト側にクレジットカード情報を保存しておく必要がなく、安全性も高いApple Payでのオンライン決済だが、現時点では利用できるカードが限られているため、気をつけておきたい。この機能を使いたいという人は、オンライン決済専用に分けてクレジットカードを持っておいてもいいだろう。

海外でも利用でき、中国では電車にも乗れる

日本の決済環境に対応するため、FeliCaを搭載したiPhoneだが、海外で非接触決済に利用されるNFCにもきちんと対応している。日本のローカルサービスであるSuicaは利用できないが、クレジットカードの一部は、海外での支払いにも使うことが可能だ。Apple Payにはクレジットカード本体とは別の番号が保存されているため、クレジットカードそのもので支払うよりも、不正利用のリスクが減る。国や地域によっては、安全性を確保するためにも、Apple Payを使ったほうがいいというわけだ。

マスターカードやJCBでは、本カードのほかにApple Pay用の番号が割り振られるため、決済の安全性がより高くなる(筆者撮影)

ただし、NFC決済に対応しているのは、一部のクレジットカードに限られる。先に挙げたオンライン決済と同じように、日本のVISAは店舗での決済用にiDが割り当てられる形になっている。iDはFeliCa専用のサービスになるため、残念ながら、日本以外の国や地域では利用できない。

海外で利用するには、マスターカードやJCBが必要になる。ただし、こちらも対応、非対応はカードによって異なるため、海外で使えるかどうかは、あらかじめカード会社に確認しておいたほうがいい。日本国内でNFCを使った決済をテストする方法もある。たとえば、日本マクドナルドは3月13日に新しい決済端末を一部店舗に導入した。この決済端末は、主に訪日外国人への対応を目的に、NFC決済に対応している。

店員にクレジットカードで支払う旨を告げると、決済端末のランプが光るため、そこにiPhoneをかざせばよい。店舗は限られるがツタヤのセルフレジも、NFCでの支払いに対応している。国内では決済環境が充実しているため、あまり必要はないかもしれないが、海外でNFC決済がきちんと使えるかどうかを試すために、少額でテストしてみるのも手だ。

また、中国では、北京と上海で、Suicaのような交通カードを追加することができる。そのままだとiPhone内に設定できる交通カードはSuicaだけだが、端末の「設定」にある「言語と地域」で、「地域」を「日本」から「中国」に変えてみよう。Walletアプリを開くと、北京や上海の交通カードを設定できるようになっているはずだ。Suicaと同じように、カードを読み取ってiPhone内に設定しておくこともできる。

ただし、チャージには中国で発行された銀聯カードが必要になり、使いこなすにはハードルが高い。旅行や出張で短期滞在する場合は、ある程度の金額を入れた実際の交通カードを読み取り、iPhoneに入れた分を使い切るといった方法でApple Payを利用するといいだろう。カードとiPhoneを別々にしまっておくよりも、スムーズに改札を通過できるはずだ。

石野 純也 ケータイジャーナリスト

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いしの じゅんや / Junya Ishino

大学卒業後、出版社の宝島社に入社。IT関連の雑誌、書籍を編集する部署で、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後は、ジャーナリスト/ライターとして、モバイルに関連した幅広い企業を取材。ウェブサイトや雑誌を中心に、執筆活動を行う。ネットワークから端末、コンテンツまで、モバイルに関する全レイヤーをカバーする。主な著書は『ケータイチルドレン』(ソフトバンク)、『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ)。iPhone、スマートフォン関連の解説書なども、多数手掛けている。

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