世界最大の「無印良品」にみる無印の"未来形"

堺北花田でスーパーマーケットをビルトイン

ベーカリーは協同事業者が運営。鮮魚売場と無印の加工食品売場にはさまれ、脇の出入り口にも近いところに配置されている。

食パンなど一部の商品は店内で焼き上げているが、その他は工場から配送している。

塩パン170円、あんパン180円、クリームパン170円、カレーパン180円。店内で焼き上げた食パンは4枚、5枚、6枚で320円(筆者撮影)

生鮮三品と惣菜は今回初めて取り組んだもの。生鮮は基本、農家、漁港、産地と連携しながら商品を調達し、生産者も納得でき消費者も満足する「少し高い、少し安い」適正価格で販売。サイネージなどで商品の説明や背景を伝えて、生産者と消費者をつなぎ、食の在り方を問い掛けようとしている。

今後の展開:当面は今のままも直営化も考えられる

惣菜ではメーッセージ性は生鮮三品よりは強くはないが、SMの基本的な品揃えを踏襲しながら、独自性を打ち出そうと模索している段階。既存の発想からかけ離れた商品が登場するのを期待したい。

生鮮という難しさはあるものの、商品開発のノウハウは持っており、今後、無印らしい取り組みが出てくることが予想される。農場、牧場、養殖といった川上の生産拠点までさかのぼるか注目される。

無印良品を運営する良品計画には商品調達や商品開発、売場運営のノウハウは無いに等しく、協同の事業者の協力なしには成立しない。今後は未定だが、当面はこの方式で展開されていくものと思われる。

しかし、将来的にはそのスキームが大きく変わる可能性があり、無印の色濃い売場がつくられるようになり、直営化が進むことも十分に考えられる。

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