脱常識!なぜ無印良品は世界で売れるのか?

ヨーロッパではドライバーセットが超人気

なぜ無印良品は世界で勝つことができるのか?(写真は有楽町店)
無印良品が海外に進出してから24年。その間、26の国や地域に進出し、301店舗を出店しています。2015年度も、とくに東アジアでの展開が好調で、この上半期の海外事業の売り上げは過去最高に。2015年秋には米国ニューヨークの旗艦店がオープン予定と快進撃を続けています。
海外進出で失敗する企業が多いなか、なぜ無印良品は成功しているのか? 他の企業は世界でどう戦えばいいのか。『無印良品が、世界でも勝てる理由』(KADOKAWA)を刊行した良品計画前会長・松井忠三氏が、そのヒントを語ります。

 

無印良品は海外店舗「MUJI」を順調に増やし、各地で愛されるブランドになっています。海外売り上げも1000億円に手が届くところまでになりました。

実は、無印良品の海外展開には失敗の歴史があります。いまの状況にたどり着くまでには長い道のりがあり、無数の失敗を重ねてきたのです。

そうして負け続けた経験は、何物にも代えがたい“財産”になっています。「こうすれば負ける」という知見は、実際に実行しなければ得られないものです。

一方、負けパターンを重ねることで、そこからある種の勝ちパターンを抽出できたのも事実です。言葉にしてしまえばどれも基本的でシンプルなことですが、今回はその中から2つのことをお伝えしたいと思います。

世界にあるのは「ローカルマーケット」だけ

ひとつはローカルマーケットへの対応です。

海外進出というと、「グローバルな視点で」とか「グローバルなマーケットに向けて情報発信する」といったスローガンを掲げることが多いでしょう。でも、そもそもグローバルとは何でしょうか。

結局のところ、グローバル企業になるということは、その土地ごとに合わせたビジネスができるということ。【郷に入っては、郷に従え】を実行するということです。

グローバルに展開している企業は、どこへ行っても同じ商品を同じように売っているように思われがちですが、必ずしもそうではありません。企業によっては、現地向けに商品を開発したり、売り方を変えたり、会社の仕組みの部分で現地に合わせようとしています。

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