マックナゲットのソースが地味に人気なワケ 「期間限定ソース」はどのように生まれるのか
では、この本格的なソースをチキンマックナゲットに合わせると、どのような味のハーモニーが奏でられるのだろうか。試食してみた。実はマックナゲットを食べるのは今回が初めて。薄味で衣のサクサク感が特徴的に感じられるのは、ソースを楽しめるようにという意図なのだろうか。これに、焦がし醤油のソースを少しつけて食べる。
“焦がし”のネーミングは伊達ではない
まず感じられるのは醤油だれの甘み。広く好まれる甘辛い味がベースとなっている。そして“焦がし”のネーミングは伊達ではなく、しっかり苦さもある。確かにオトナの好みそうな味と言えるだろう。その奥から、しいたけや玉ねぎのうま味、甘みが余韻のように口内に広がる。マクドナルドでは販売していないが、アルコールと合わせてもよさそうだ。
ただ、しっかりした味のためか、1人で黙々と5ピース食べているとちょっと飽きがきてしまう。やはり何人かでつまむのがおいしい食べ方のようだ。できれば、ソースも何種類か組み合わせたい。
今回の期間限定ソース展開に合わせ、マクドナルドではナゲット15ピース570円を、30%オフの390円で販売している。
マックと言えば、まず目が行くのがハンバーガーやポテト、シェイクなど。ナゲットは「名脇役」と言ったところだろうか。しかし最近になって、その見方にも変化が現れているかもしれない。まず、久しぶりにマクドナルドに入店したとき驚いたのが、セットにナゲットも含めたサイドメニューが自由に組み合わせられるようになっていた点だ。脂質や糖質が気になる人にとっては、選択肢が増えるのはうれしい。もっとも、このメニュー形態に変更したのは3年前だそうだ。
では、マクドナルドにとってチキンマックナゲットは、どのような位置づけなのだろうか。
「日本では1984年から販売している、不動の人気を誇るマクドナルドを代表するサイドメニューです。セットのサイドメニューとしてだけではなく、ちょっとした小腹を満たしたり、15ピースはご家族やお友達同士でシェアしたりと幅広い年齢層の方にさまざまなシチュエーションでお楽しみいただいております」(當山氏)
今回のような限定ソースのキャンペーンも定期的に行ってきている。たとえば2017年には、2月、4月、8月、12月に展開。
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