「暗闇フィットネス」なぜここまで人気なのか 「クラブ」代わりに通う音楽好きが続出

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インストラクターは音楽や照明も自身でプロデュースするという(写真:フィールコネクション)

そして実際のレッスンで、音楽とともにフィールサイクルの世界観をつくりあげているのが、リズムに合わせて煌めく照明や、インストラクターによるインストラクション(指示)だ。インストラクターは、参加者の気持ちを高揚させるようなかけ声をかけたり、スピードアップ、ダウンといった速度の指示、上半身を動かすときの指示を行う。

フィールサイクルで使われるフィットネスバイクは、「トルク」というハンドルのようなもので、自分でペダルの重さを調節できるようになっている。トルクを右に回すほど重くなり、こぐのに筋力を要するわけだ。「トルクを○回右に回して」といった指示も、随時インストラクターから出される。

インストラクターのトークは英語混じりで、クラブのDJをイメージさせる。実際、音楽や照明、エクササイズの構成はそれぞれのインストラクターが行っている。いわば自分の担当するレッスンにおいて、DJのような役割をしているのだ。

当然、インストラクターの個性が出るため、同じ45分でも、さまざまなバリエーションが生じることになる。

店舗によって雰囲気を変えている

また、バリエーションということで言えば、店舗によって内装が異なるという特徴もある。

内装がゴージャスな六本木店(写真:フィールコネクション)

「六本木店はシャンデリアが備えられるなど、ラグジュアリーな雰囲気で、エントランスも凝っているので『入店するところから世界観に浸ることができる』と人気です。また、自由が丘店は西海岸をイメージし、明るい雰囲気にしています」(武田氏)

会員は入会時に選んだ所属店舗に通うことが前提で、他店舗を利用する場合は1203円(ウェブ経由のクレジットカード決済の場合は1000円)を支払う必要がある。

では、今、流行に敏感な多くの女性を惹きつけているというフィールサイクル、どのような体験なのだろうか。実際にレッスンを受けてみた。

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