今まで漫画を読まなかった層が、暇つぶしに読んでくれるようになった。
若い読者からの「深夜に布団の中で読んで、トイレに行けなくなりました」なんて声も耳にした。
「作家の中には『アプリで漫画を読むなんて……』といまだに抵抗がある人も多いです。ただそれもあと正直5年くらいでなくなるんじゃないかな、と思っています」
ただアプリにも欠点はある。気軽にタダですべて読めてしまうため、単行本が売れなくなりがちなのだ。
「単行本(電子書籍含む)を売るためには、描き下ろしを増やすなどして購買欲を煽ることも大事ですし、何より手元に置いておきたいと思ってもらえる作品にしなければならないですね。とても難しいことですが……」
自分で宣伝することも可能になった
ウェブ時代になり、自分の漫画を自分で宣伝することも可能になった。
洋介犬さんは、ツイッターを非常にうまく使っている。しばしば1000以上のリツイートがつく、いわゆる“バズった”状態になる。フォロワー数も3万人を超えていて、ツイッターでウェブサイトに掲載されたことを告知するとビュー数が急増する。
「ツイッターに関しては“宣伝”と割り切って利用しています。もしツイートが気に入ったなら、本業の漫画も見に来てね、という感じです。
一部、社会批判的なことも描いてますが、自分の思想を広げたいって考えはないんですよね。自己顕示欲も薄いです。『お客さん肩凝ってますね。ここ気持ちいいでしょ?』みたいな感じでツイートしてます(笑)」
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