漫画の読み方はここ数年で大きく変わってきている。
戦後は貸本屋で貸本漫画を借りて読むのが、主流だった。その後、『週刊少年サンデー』や『週刊少年マガジン』が創刊され、雑誌で漫画を読む文化に移行した。そして人気のある連載は単行本にまとめられ本屋で購入して読む。この文化はかなり長い期間続いた。
そして2000年代後半になり、電子書籍が登場した。大半の人がスマートフォンやタブレットPCを持つようになり、ジワジワと電子書籍を愛用する人が増えていった。
ウェブで漫画を連載する人も増えた
そして、現在では雑誌ではなくウェブの配信サービスで漫画を連載する人も増えた。漫画を無料で読むことができるアプリもたくさん開設されている。
漫画家の中には、新しいサービスに対し否定的な人もいる。事実、うまくいっていないサイトもあるし、稼げていない漫画家がたくさんいるのも事実だ。
そんな中、ウェブ媒体で非常に成功している漫画家がいる。洋介犬(ようすけん)さんだ。
ウェブコミック雑誌『GANMA!』で2015年から連載をはじめたホラー漫画「外れたみんなの頭のネジ」は現在5巻まで単行本化され累計10万部を超えるヒットになっている。
主人公の女子中学生七尾ミサキの住む街のみんなが少しずつ狂っていくホラーテイストの作品だ。毎回、ナゾがナゾを呼ぶ展開で、新作が掲載されるたびに大きな数のアクセスがある。
また講談社コミッククリエイトが運営する『コミクリ!』で連載している『インガ様応報す』や自身のブログ『30秒怪奇妙漫画ブログ「イヌギキ」』も好調だ。
洋介犬さんが住む京都で、話を聞いた。
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