日本人はナイキの躍進から何を学ぶべきか?

創業者フィル・ナイト氏への直撃取材を敢行

これらのインタビューを通じてにじみ出てきたものは、「ナイト氏の情熱を感じ、それに呼応する人たちの気持ちの良さ」であり、「絶対にうまくいくという強い気持ちや確信」であり、また「仲間への信頼」だった。

ナイキが巨大企業になったのは、特別なことではない

ウッデル氏はこう言う。「ナイト氏は本当に忠義に厚い人で、スメラギ氏がナイト氏を信じてくれたことがわれわれに希望を与えた。ナイキが巨大企業になったことは別に特別なことではないよ。特別だったのは、成長期にすべてを学び、あらゆるリスクを取って、そして、楽しかったことだ」。

「ナイキ」という名前を考えたジョンソン氏(写真:NHK)

ジョンソン氏は、「倒産と隣り合わせのギリギリの生活だったが、『お客さんにできるだけ尽くす』ことが第一だったので、若い自分たちにはそれほどつらいものではなかった。若い時は楽しさと恐れをひとつにできた。歳を取ると、できないやり方だけどね。楽しくて、そして怖かったよ(笑)」。

イトー氏は、「“アイスマン”なんて書かれたけど、私は仲間だった。ナイトさんと、ナイトさんを取り巻く人たちの魅力に取り込まれてしまってね。ナイトさんって、恥ずかしそうにしゃべりますけど、本当にかわいいなと思うところがあるんですよ」(この言葉はナイト氏に伝えた)。

『シュードッグ』を手にする“アイスマン”イトー氏(写真:NHK)
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