ナイキの有名コピー「JUST DO IT.」の真実 元ナイキジャパン社長が語る創業者の信念
「日本人がするように、靴を脱いでくれないか!」
――フィル・ナイトさんとの最初の出会いを教えてください。
始まりは、ヘッドハンターからの連絡でした。1992年ころ、あるヘッドハンターが会いにきて「秋元さん、以前、ナイキの社長ならやるとおっしゃっていましたよね。来週、ポートランドに行けますか?」と聞いてきた。
そのオファーを受けた後、当時の上司を含め周囲とも相談して、ポートランド郊外のビーバートンのナイキ本社までフィル・ナイトに会いに行きました。ナイキの本社であるナイキ・ワールド・キャンパスは、『シュードッグ』にも書かれているように、すごくかっこいい。
四角い人造湖の周りに美しい近代的な建物が立ち並び、サッカー場、巨大な体育館も併設されている。広大な敷地をめぐるジョギングコースもある。社員は上から下まで全身ナイキを身につけ、好きなときにスポーツをして汗を流している。汗だくのまま、リンゴをかじりながら会議にも来る。もう会社というイメージではなかったですね。


















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