ビームス社長「NIKEを売るのは大冒険だった」 「日本にナイキを紹介した男」を知ってますか
最初は売れなかったナイキ
――ビームスでは、いつごろからナイキを取り扱っていたのですか?
そもそもビームスは1976年、「アメリカンライフショップ ビームス」という屋号でオープンしました。アメリカの若者のライフスタイルを日本人に提供する、というコンセプトがあったからです。
7畳ほどの小さなスペースに、UCLAの学生寮の部屋を再現しようとしました。パイン材のテーブル、スケートボード、Tシャツやジーンズ、そしてスニーカーなどを置いたんです。そこでナイキも販売しました。初めてナイキを置いたのは、オープンの翌年の1977年です。
ところが、ナイキはすぐには売れませんでした。当時の日本ではスニーカーといえばコンバースやケッズが有名でしたが、それさえもなかなか手に入らない。そんな中で、新興のナイキを知る人がい少なかったのは当然でしょう。まれに新しいもの好きやスニーカーマニアのお客様が珍しいからと買っていく。後に爆発的人気を博したエアでさえ、最初は売れなかったですから。


















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