日本人はナイキの躍進から何を学ぶべきか?

創業者フィル・ナイト氏への直撃取材を敢行

インタビューに応じるナイキ創業者フィル・ナイト氏(写真:NHK)
1962~80年のナイキの創業と躍進から、私たち日本人は何を学ぶべきなのか。
ナイキ創業者のフィル・ナイト氏のインタビューを柱に、関係者の証言を交え、ナイキの創業と躍進、それに日本企業との知られざる事実をひもとくNHK BS1スペシャル「ナイキを育てた男たち~“SHOE DOG”とニッポン」が4月29日、放送される(5月5日、午前7時より再放送)。本記事では、実際にナイト氏らにインタビューを行ったNHKの野口修司キャスターに、番組制作の意図と日本経済へのメッセージについて解説してもらった。

それは、「情熱」だった。いや、単なる「熱」と言ってもいい。

「SHOE DOG」特設サイトはこちら

1962年、大学院を卒業したばかりのフィル・ナイト氏が、ハワイを経由して日本を訪ねるところから、物語は始まる。いまや世界最大のスポーツブランドとなった「ナイキ」。その誕生と成長を、創業者のナイト氏が自叙伝的に描いたのが、『SHOE DOG(シュードッグ)』だ。

2017年10月に販売された日本語版を読み、単なるサクセスストーリーではない、試行錯誤満載の、異様に“人間くさい”内容に引き込まれた。中学生の頃から「あこがれ」だったスポーツブランドの経営は、かくも行き当たりばったりで、これほど経営危機に陥っていたのか……。「ぜひ、彼にインタビューしてみたい」。そう思い立ったのが、NHK BS1スペシャル「ナイキを育てた男たち~“SHOE DOG”とニッポン」の取材のスタートだった。

ビーバートンの「キャンパス」

「インタビュー時間は30分!」との約束を取り付け、往復20時間かけて、2018年2月中旬、ナイキ本社があるオレゴン州ビーバートンを訪ねた。

東京ドーム35個分という広大な敷地には、サッカー場もあればジムもある。さらには保育所(2カ所!)もあり、「本社」ではなく、社員いわく「キャンパス」との呼び名にも納得できる。

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