売り切れ続出、ぺんてる「シャープペン」の謎

アマゾンで2倍の価格で買った人も……

ぺんてる「スマッシュ」完売続出のロフト限定カラー。3月末にも店舗限定で再販したがすでに完売店舗も。再販予定は未定とのこと(写真:ロフト提供)

「どこも売り切れ! アマゾンで倍の価格で買うしかない……」と、ママ友がこぼしたのは昨年12月のこと。中学生のお子さんがクリスマスプレゼントにどうしても欲しいと、ある人気商品をねだったという。

その商品とは、ぺんてるの「スマッシュ」というシャープペンシルだった。お子さんの周囲の友達は誰もが持っている大人気アイテムなのだそう。何と、1本1000円(税抜)もする。筆者が中高生の頃使っていたシャープペンは確か100円~200円くらいだったと記憶しているので、驚きのあまりのけぞった。しかもお子さんが欲しがったのは、ロフトとコラボした限定5色セット。定価でも5000円するのに人気高騰のため倍の1万円で購入せざるをえなくなったママ友は、「信じられない!」と、心底嘆いていた。

しかも調べてみると、新商品ではなく、発売は1986年と30年以上も前ではないか。そんな歴史あるシャープペンが、今になってなぜ若者の心をつかんでいるのだろうか。

急に欠品が出始めた!

「急に欠品が出始め、問い合わせも増えてビックリしました」と、国内営業本部マーケティング推進部の飯塚愛美さんは振り返る。調べてみると、きっかけはある動画であることがわかった。ユーチューバーのはじめしゃちょー氏が、2014年に紹介した途端、中高生の間で一気に人気が広まったようだという。

この連載の一覧はこちら

そこから今もブームが続いているのは冒頭の様子からも想像できるだろう。「出荷数は10年前から比べると100倍です」と、商品開発本部シャープ企画開発部部長の丸山茂樹さんは話す。特にロフトや東急ハンズ、アマゾンなどとコラボした限定色は大人気で、コレクションするマニアもいるそうだ。「当初より部品供給の体制は整ったものの、すぐ品薄に。コラボのご依頼も多いのですが、お断りする状況が続いています」(丸山さん)

動画でリバイバルブームに火が付くというのは何とも今ドキらしい売れ方だが、特に「道具好きの男の子」を虜にしているという。いったいそのワケは、どこにあるのだろうか。

次ページタフさとレア感が男子心をくすぐった?
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 実践!伝わる英語トレーニング
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 中原圭介の未来予想図
  • 貧困に喘ぐ女性の現実
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
沸騰! 再開発バトル<br>「不動産好況」はいつまで続く

東京をはじめ、地方都市でも活況が続く都市再開発。人口減少時代に過剰感はないのか。ベンチャーの聖地を争う東急・三井両不動産、再開発で「浮かんだ街・沈んだ街」、制度を巧みに使う地上げ最新手法など、多方面から街の表と裏の顔を探る。