格安インプラント広告に釣られた男性の顛末

材料、技術力、施設環境…歯科選びの留意点

一連の検査を行って治療カウンセリングになり説明を受けました。すると、「あなたの場合は治療が難しいので、この治療費では無理」と伝えられました。結局提示された費用は相場と変わらない金額でした。

インターネット広告に出ていた激安治療費は限られたケースで、大樹さんの場合は骨量が不足しているのでその方法では無理だということでした。後になって冷静になって考えると、本当にあんな治療費でできるのかと疑問にも思われたそうです。

たしかに1本10万円以下となると、材料費だけでも治療費の大部分を占めてしまいます。他の患者様から受けた相談では、「その激安価格は外科処置のみの費用だ」と言われたり、治療がスタートした後に「移植が必要なので追加費用がかかる」と言われたりしたケースもあったそうです。

いろいろなインフォメーションの方法がありますが、誤解を招いたりしてしまうような誇大広告はいかがなものかと思います。結局、最初のクリニックに不信感を持った大樹さんは、当院に来院しインプラント治療を受けられました。

歯科選びの3つのポイント

インプラント治療費はもちろん安いに越したことはないですが、それだけで決めてもいいのでしょうか。インプラント治療を受ける医院の選び方について、いくつかポイントを整理しましょう。

①インプラント治療に使用する材料

インプラントと言ってもいろいろあり、世界中にはおそらく500~1000社程度あると言われています。そこにはもちろん自社で研究開発して作られた老舗のものもあれば、薬でいうジェネリックのような後発のメーカーのものもあります。

日本国内で薬事承認されているものだけでも相当数ありますし、それぞれがそれぞれの特徴を持ち、違うものなのです。そもそもインプラントと言っても1つではないということを認識しなければなりません。

②歯科医の経験値および技術力

歯科治療の中でも、歯科医師の技術によって治療に最も差が出るのがインプラントでしょう。診査診断から外科処置、咬合(こうごう)、補綴(ほてつ)、歯周組織管理、予防メンテナンスまでと幅広いスキルが必要とされます。なので、材料そのものの違いよりも歯科医師の知識や技術力や経験による影響のほうがはるかに大きいと言えます。最新の最高の材料を使えば誰がやっても100%成功とは限りません。

過去通算どれくらいの経験があって年間どれくらいのケースをコンスタントに手掛けているか。様々な学会に所属して専門医資格などを取得しているかどうかなど経験や技術力を確認することも大切です。

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