企画がイマイチな人が知らないネタの集め方 ヒット玩具「∞プチプチ」はこうして生まれた
自分が買いたい商品から、自分にはほとんど関係のない商品まで、実にジャンルはさまざま。そのような、いろいろなお店で、「これは買いたい」「これは買いたいと思わない」というように判断をしながら商品を見ていくことで、たくさんのネタを集めることができます。特に大きなヒントになるのは、商品のパッケージです。
パッケージは、その商品を企画開発した担当者が、知恵を絞り抜き、その商品のよさが一番伝わる方法を考えてつくったものです。それを見て、もしその商品を「買いたい!」と思ったのなら、それはパッケージの効果なのかもしれません。
パッケージに書かれてある一行のコピーが欲求を刺激したのか、ロゴデザインが欲求を刺激したのか、あるいはパッケージの形状や素材が欲求を刺激したのか……。それを買いたいと思った理由は何なのかがわかっていたら、一緒にメモしておくのもいいでしょう。
人との会話の中にはネタがたくさん
また、他人と食事しながらする会話の中からも、貴重なネタをたくさん拾うことができます。特に僕の場合は、面白い人と出会ったら、よく2人きりで食事に行きます。つまり、「さしめし」です。
相手が1人だけだと、自分が聞きたい話を充分に聞くことができます。そこで必ず聞くのが、相手が好きなことやハマっていることの話。そこから、自分以外の人が「欲しいと思うものごと」を知るのです。
その人が最近買ったものや欲しいもの、仕事でやりたいことや将来の夢、などの話をさせていただき、その中で、「確かに、それは欲しい!」「やってみたい!」などと共感した新情報があれば、スマホにメモします。話しながらスマホを開くのは失礼に当たる場合もあるので、相手によって「メモしてもいいですか?」とちゃんと聞いてからメモするようにしています。
また、情報漏洩に当たらない範囲で、今自分が考えている企画やアイデアを、相手に欲しいかどうかさらっと聞いてみることもします。「こういうものがあったら欲しいですか?」と聞いて、その時に相手が気を遣って「欲しい、ですね……」と答えるか、食い気味に「欲しい、欲しい!」と答えるかで、企画やアイデアの良し悪しがわかってしまいます。
もしかすると、いろいろな人と話し続け、メモし続けることが、一番手っ取り早い企画のつくり方なのかもしれません。
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