「授乳フォト」を渋谷の中心で撮影するワケ 子育てはもっと自由でいい

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――子育ての免疫がなくなった先にあるのは「無関心」でしょうか?

これ以上子どもに触れる機会が減ってしまったら…(写真:Satoko Mochizuki)

望月:「自分には関係ないから存在しないもの」のような扱いをしようとしていることやイベントに「子連れで行ってもいいですか?」って聞かなくちゃいけない状態にも違和感があります。

そもそも少子化で子どもの数も少ないのに、これ以上子どもに触れる機会が減ってしまったら、「子育てしている人」「子育てしていない人」の間に、大きな隔たりが生まれたまま、その溝がどんどん深くなっていって、より一層神経質になってしまう状況があるんじゃないかなって。

――妊娠自体も、デリケートなトピックになっている印象です。

櫨畑:不妊の人が傷つくからSNSに子どもの写真を載せることは良くないという議論もありますが、たとえばミュートすることもできるし、フォローを外して見ないようにすることもできるのに、そこまで人の視線を気にしなければいけないのって何だか不自然な気がして。

私も長いこと不妊だったので、気持ちはわからなくはないけれど、否定したり攻撃したりするのはちょっと違うかなって思います。

「そんなこと言ってたら、家から出られへんようになるやん」って(笑)。だから今回はそういう違和感に向き合うつもりで、写真を撮ってもらったんです。

望月:櫨畑さんがそういう率直な姿勢でいるからこそ、私みたいな人間は反応したし、便乗できた。この写真が誰かを傷つける可能性もあるけれど、誰かの希望になる可能性もある。とりあえず出してみないとわからないなと思って出しました。

「泣くのがうるさい」と思ってもいい

――今の社会で子育てする大変さを聞きましたが、そういった社会に対して、2人はどうアプローチしていきたいと考えていますか?

身近なところに小さな人が存在していることを感じてもらえたらいいな(写真:Satoko Mochizuki)

櫨畑:(写真は)いろんな人にやわらかく届いたらいいなというくらいで、実はあまり大きなメッセージはないんです。たとえば今回の写真は、言葉が刺さりにくい人や活字を読む時間や習慣のない人には届きやすいかもしれない。

望月:これは私が櫨畑さんに共感していることでもあるんですけど、「子どものいる人VSいない人」や「独身VS既婚」みたいな感じじゃなくて、「あっちもいいし、こっちもいいよね」みたいな社会が生きやすいんじゃないかな。

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