「乳房と別れを告げた女性」が選んだ生き方 幸せを手に入れた矢先の「乳がん宣告」
人間ドックに3、4年行ってなかった
川崎貴子氏(以下、川崎):乳がんだと発覚したのは、当時4歳の次女が、授乳が終わってもうだいぶ経つのに急に右のおっぱいだけ寝る前に吸うようになったことですね。それで「おかしいな」と思っていたら、乳腺炎のようなしこりが見つかった。
すぐにドックを予約して全身を診てもらったら、間違いなくしこりがある。大きい病院に紹介状を書いてもらってがんだとわかりました。ひと月くらいの間のできごとです。それまで忙しくて人間ドックに3、4年行ってなかったんですよね。
――手術まで決断がとても早いことに驚きました。
川崎:もともと悩まない性格というのもあるんですけど、いろんなことが重なっている時期で、正直なところ「悩んでいる時間がなかった」ということが大きい。会社経営、新規事業、執筆、講演。保育園児の次女はまだ情緒が安定しているとは言い難いし、長女は思春期ですぐ何かやらかす。


















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