「子連れ電車移動」日本と欧州はこんなに違う

騒ぐ子供は乗れない「サイレントカー」もある

ポーランドの特急ICPに設けられたファミリースペース。パーテーションで仕切られて個室となっていて、大きい荷物やベビーカーが置けるように、余裕のあるスペースとなっている(筆者撮影)

昨今、日本でにわかに議論されるようになってきた、子供連れの乗客に関する問題。子供連れがうるさい、ベビーカーを畳まずに邪魔だ、などという意見と、子供連れだって電車に乗って移動する権利がある、自分たちだって昔は子供で親は苦労していた、などという子供連れとそれ以外の乗客の意見がぶつかり合い、お互いを非難しあう状況に発展することもある。

もちろん、双方がお互い少しずつ譲歩すれば良いのだろうが、色々制約がある中で、相手のことまで考えるのが難しい状況があるのも事実だ。

子連れでの移動に気を遣う日本

小さい子を連れて出かけることがどれほど大変かは、実際に親になったものにしか分からない。ベビーカーの置き場から始まって、車内で騒がないかとか、乳飲み子であれば車内で泣きださないかとか、トイレの問題とか、挙げれば枚挙に暇がない。大半の子供連れの親は、いろいろと気を遣って列車を利用している。

それが直接の原因というわけではなくても、子育て中に気を遣う煩わしさが、少子化問題に少なからず関わっていることは否めないだろう。子供連れでは、やりたいこともできず、行きたい場所へも行けないのであれば、子供はいなくても良い……と今の若い人たちが考えても不思議ではない。そう感じるほど、子供を連れて公共交通機関で移動することは難しい。

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