「子連れ電車移動」日本と欧州はこんなに違う

騒ぐ子供は乗れない「サイレントカー」もある

しかし一方で、車内で静かに過ごしたい人が多くいることも事実で、その人たちに言わせれば、子供を静かにさせない(できない)親に対して苛立ちを感じることもあるだろう。特に、親同士はおしゃべりに夢中で、子供たちが大声をあげているのを止めようともしないマナー違反を見かければ、咎めたくなる気持ちも分かる。

いったいどうすれば、双方がお互い気持ちよく車内で過ごすことができるのだろうか。ここでは、ヨーロッパ諸国の事情をご紹介し、その解決方法を探ってみよう。

根本的に違うのは「混雑度」

ただ、ヨーロッパでの事例を示す前に、まず日本とは混雑の度合いが違うという点に触れなければならない。

オーストリア連邦鉄道のローカル線車内。多目的スペースは車椅子以外に自転車とベビーカーを置くことが可能だ(筆者撮影)

日本が、ヨーロッパ諸国と根本的な部分で異なるのが、特に大都市圏におけるラッシュ時の混雑度だ。ヨーロッパではパリやロンドンなど、人口500万~1000万人以上の大都市圏でもピークの時間が短く、車内も身動きできないほど混雑している時間は少ない。それこそ、ほんの30分~1時間ほど時間をずらせば、これらの大都市圏でもベビーカーを畳まずに乗ることは可能だ。

つまり、日本の大都市で問題となるような、車内でベビーカーを畳むか否かについて、大きな議論となるような問題にはならない。わずかなピーク時間を外せば、空いているスペースにベビーカーを載せて利用することができるのだ。

……それでは日本とは事情が異なるので、ということで話が終わってしまうが、もちろんヨーロッパ諸国も子供連れ利用者のために、様々な仕組みやマナーがある。

次ページ「会話をしてはいけない」車両に注意!
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • 財新
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • コロナショック、企業の針路
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
文具業界を揺るがす動乱<br>「コクヨvs.プラス」の全真相

昨年末のぺんてる株をめぐる文具2強によるプロキシーファイト(委任状争奪戦)。両社のバトルには、8月に設立したプラスの卸子会社が2年前の計画で一度頓挫していたことにも伏線が。縮小する文具業界再編をめぐる壮絶な主導権争いに迫ります。